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反日デモ   

 日本側は尖閣諸島(中国名:釣魚島)を国有化されたきっかけで、中国各地に大きな反日デモが起きました。中国の日系企業、そして在中日本人の方々が多大な被害があったようです。デモをした後に、暴徒化されてしまった。ちょうど日中国交40周年の節目でコンなってしまったことを本当に心を痛めます。島の所属はどうであれ、まず違法行為を直ちに中止すべきだと思っています。一般人まで巻き込まれたことが本当に残念です。
 さて、マスコミよりいろんな分析があったが、主な論調は中国政府に対する不満を噴出し、はけ口としてのデモ。毛沢東の画像、民主人権のようなスローガンなどを例にあげられた。確かに、このような意思があるが、もう一層の意思を含めていると思います。
 毛沢東の時代では物質上は貧しいが精神上は豊かで、どちらと言っても今より平等の感じがあった。一方、毛沢東時代は中国の周辺にほとんど局地戦争をやっていた。日中戦争後、国共内戦、そして中台の金門砲撃戦、朝鮮戦争、中ソ珍寶島戦争、中印戦争、中越戦争までやってきた。と言うことは中国の周辺戦争は邓小平の改革開放までに続いていたわけだ。今回の毛沢東の画像を掲げられることは格差是正の意味だけではなく、【相手は誰であろう、弱腰外交をやめろ!国家の主権のために、戦うべきだ】と政府に対する批判のシグナルでもある。中国の歴史を熟知した専門家ならではの指摘は見られませんでした。
 以前の中越戦争の歴史を見て、人民日報の論調は非常に要注意であります。中国政府いわゆる共産党は戦争を行う前に、まずマスコミを統制する。世論をつくり、国際各国へ世論の注目を集めることが第一歩、そしていきなり戦争を突入することがあり得ます。
 なんか今回の一連の出来事は以前の反日デモとまったく違うような雰囲気でした。日本側の対応はどこまで考えたのか、分かりません。中国側は綿密な計画があったように見えます。
 日本政府は一連の動きを見て、島国有化のタイミングが悪すぎるか、あるいはわざとこのタイミングを狙ったのか。引き続き注目します。

 追記: 中国側の出張: http://j.people.com.cn/94474/7952125.html
     日本側の出張: http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/index.html

by chouhei1980 | 2012-09-18 14:30

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